ベルギービールの賞味期限について

トリペル・カルメリート大瓶の底我が国においてはアルコール類全体でいうと、ワインや日本酒、その他蒸留酒等には賞味期限は表示されていません。ワインのヴィンテージ物、日本酒の古酒というものがあり、お酒という飲み物が、熟成するもので熟成によってさらに美味しく変化するということが普通に受け入れられています。ただし、ビールについては、国産大手メーカーやクラフトビールなどは「鮮度が一番」という姿勢で販売しており、ラガー系のビールは実際に新鮮な物の方が美味しいので、新しいものが求められています。

さて、ベルギービールはEUの規定により賞味期限または瓶詰日の表示が義務付けられているので、賞味期限をとりあえず瓶詰めしてから2年後と表示している醸造所が多いようです。

私たちは、ベルギービールについては賞味期限はなく、ワイン同様熟成を楽しむ飲み物であるということを主張して参りました。ベルギービールの賞味期限は、「best before」なのであって、これは、正確には「ある保存条件の下で、製品が完全な市場性を有し、かつ、黙示的又は明示的に表示されたいかなる特定の品質をも保持する期間の終期を明らかにする日付を意味している。しかしながら、その日付を過ぎても、その食品は依然として完全に満足し得ることもある。」ということなのです。「best before」と表示するビールも増えてきたのは、喜ばしいことです。

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